みんなで本をもちよりながら育てていく、「オレンジライブラリー」をつくりました。「クリエイターのサード・プレイス」として、さまざまな職業やクリエイターがあつまる場所として、パークに「図書」があったらいいなという、構想がようやく実現しました。
これまでに読んだ中で、「人生が変わった!」といえるようなターニングポイントをつくってくれた本や、生きる上でバイブルになっている本、学びを得た本など、ひとりひとりそれぞれあるのではないでしょうか?そういった、それぞれ想い入れのある本をもちよって、みんなで特別な図書をつくるという構想です。
これからは「まちライブラリー」という、私設図書館のシステムにならって、正式に図書として運営したりイベントを企画したりしながら、たのしい仕組みづくりをしていく予定です。
近々、お披露目会や本をもちよっていただく「植本会」を開いたりしたいなぁと。壁一面のでっかい本棚のスケール、すごい壮観なのでぜひじかに体感していただきたいです。(5人で運ぶのもギリギリだった大きさ!)
ちなみに、この本棚はフォトグラファー/ビデオグラファーで、パーク運営メンバーのひとりである森下大喜がプロジェクトリーダーになって、木材の調達から施工、完成まで、ぎゅぎゅっと1週間ほどつくってくれました。木屑がとぶので、寒い中、外で磨いたりいい色になるようにオイルを塗ったり。
彼の熱量と技術のおかげで、完成したといっても過言ではありません。ひとりの「つくっちゃおう!」という熱にひっぱられて、われわれメンバーや手伝いみきてくれたひとたちの熱が高まって完成にいたった、この過程も含めて特別な本棚になったと思います。
(本棚のうしろに、制作の手伝いをしてくれた人たちでクレジットを書きました)
つくったことないスケールの本棚を、自分たちでつくる。だれかの「つくる」という熱をリスペクトして、共鳴して、「図書」という新しい「出会い」の種に芽が出たのでした。この本棚に、みなさんの特別な本がたくさん実り、りっぱな本の木に。学びの木になる日まで、いっしょに育てていきましょう。
「オレンジライブラリー」を、これからよろしくお願いいたします!
文/大西健斗