2020年05月31日
「みんなの集合場所できたよ」オレンジパークがリニューアル!配信ライブ〜ニューゲート編〜 クイックレポート
「みんなの集合場所できたよ」オレンジパークがリニューアル!配信ライブ〜ニューゲート編〜 クイックレポート

クリエイターが好きなことや得意なことを持ちよって集まれる、大阪・なんばのコワーキング/イベントスペース「オレンジパーク」。現在は、COVID-19(新型コロナウイルス)の影響で休園中ですが、入り口の扉をリニューアル工事する様子を、5月31日にTwitterでライブ配信しました。演奏なども交えた賑やかな配信となったので、たっぷりの写真とともにダイジェストで振り返ります。

ピンチをチャンスに、よりよくつくり変える

オレンジパークは、2019年10月に、だれでも気軽にコワーキングやイベントで利用できる場所として、大阪なんば・心斎橋アメリカ村・堀江エリアのど真ん中にオープンしました。

コワーキングは1日¥500で、出入り自由。Wi-Fiや電源、プロジェクター完備で、PC作業や勉強、読書などに夢中になっていただけるように開放。そしてイベントでは、これまで音楽ライブやトークイベント、ワークショップにフリーマーケット、技術講演会、アート展示などを開催。性別も年齢も国籍もさまざまな、「つくる」ことが好きな人たちで集まって、たくさんの特別な時間を共有してきました。

常連になっていただける方もいて、「いよいよこれからだ!」と息巻いていたところで、コロナショックが直撃。オレンジパークも20年3月から、感染拡大防止の観点から休園することに...。

なかなか再開のめどが立てられない状況が続いていたとはいえ、じっと終息を待つわけにもいかず。ピンチをチャンスに変えよう。そう心を新たに、再開できた時により多くの人に、もっと自由に、もっともっとさまざまカタチで楽しんでいただける場所にするため、園内のリニューアルや料金システムの改定など準備につとめてきました。

今回の工事も、この数ヶ月間に準備を進めてきたプロジェクトのひとつ。訪れた人がパークインした瞬間、ワクワク感でいっぱいになるような扉にするための工事です。せっかくなので、その様子をライブ配信してみなさんにも見届けていただきながら、パークがどういった場所かも伝えられるような内容にしようと工夫を凝らした催しに。

…工夫を凝らした、というよりも、パークでできることや醍醐味をとにかく詰め込んだ結果、カオスなパーティになりましたね。
(もちろんコロナには十分に気をつけながら)

工事や演奏、HP制作まで同時に〝ライブ〟

オレンジパークの園長であるGIMA☆KENTAが、出演するメンバーを呼び込んで配信がスタート。そのまま5つジャンルからなる〝ライブ〟を同時に行う、みたことない配信に。

まずは、建築集団「々(ノマ)」の主宰・野崎将太(しょうきちさん)に、樋口侑美(ひぐっちゃん)、上村一暁(うえちゃん)が扉の工事を担当。々は内装工事やリノベーションにアートなど、自由な発想で建築を発信するチームです。



この日までしっかり準備を進め、おおよそはつくりあげていたので、配信開始して数分というスピードで扉の設置は完了。いきなり、「できたー!」と大盛り上がりする最高潮に(笑)。
(とはいえ、あくまでも設置の完了。完成した扉については、のちほど)

設置が完了した扉に、ライブペイントを施すのはNAMU。パーク内の内装イラストなどを手がけている謎のイラストレーターです。オレンジパークの運営メンバーのひとりで、新キャラです。扉の内側は一面、NAMUのイラストになる予定で、こちらは後日に完成する予定。

演奏は、パークの園長でありバンド・愛はズボーンのボーカル・ギターをつとめる、GIMA☆KENTAと、PJJのギター・高井尚人によるユニット。忌野清志郎や泉谷しげるのカバーなど、GIMAのルーツがにじむ歌を披露。日曜日の夕暮れ時もあいまってグッときました。


それだけでなく、パークを運営するチームPIXELGRAMのプログラマー・Chiaki Uehiraが、パーク公式HPをその場でコーディングして制作。〝コーディング〟といわれても、ピンとこない僕のような人のために、簡単な説明も挟んでくれました。

とにかく、オレンジパークに公式HPができるということです。もっといえば、プログラマーはWebサイトの制作を仕事にしているプロなので、自前でHPがまるっとつくれてしまう。つまり、「こんな機能がほしい!」などリクエストがあれば、ほとんど叶えられてしまうとのこと。

配信中にリクエストを募集する場面もありましたが、パークという空間だけでなく、HPも含めみなさんと一緒につくりあげていきたいので、アイディアが浮かんだ方はぜひSNSのリプでもこのNoteのコメント欄にでもリクエストしていただけたら幸いです。 実際に、HPにみなさんのアイディアが搭載されるかもしれません。

続いて、GIMA園長の幼馴染であり、「Alien」名義でアパレル制作なども行なっているDaiki Yoshidaが、シルクスクリーンでパークの新グッズを制作。グラフィックデザイナーのArata Hirano (typoesie) が制作したパークの新しいロゴができたので、販売中のTシャツロゴを刷新したリメイクになります。めちゃ、いい感じ

と、ひとつの空間でこれだけのことをいっきに〝ライブ〟しました。

GIMA園長が冒頭で
「オレンジパークは、さまざまなクリエイターたちが得意なものを持ち寄って発信できる、一番自由な場所でありつづけることを誓います!」
と高らかに宣言していた通り。これぞオレンジパークの醍醐味であり、この配信で伝えたいことのひとつでした。

一見かけはなれたジャンルであっても、「つくることが好き」という気持ちでつながれるクリエイターたちが、それぞれ得意なことを持ち寄って集まり、いっしょにつくったり、刺激しあったり、あたらしい出会いや発見のきっかけになる場所をオレンジパークは目指しています。

この日の配信はまさに、工事とHP制作に音楽など…畑の違うクリエイターたちが得意なことを持ち寄って、思い思いにエネルギーを爆発させていく、そんな理想的な空間になっていたと思います。

「集まりたくなる場所の可能性」と「いっしょにつくるたのしさ」を再発見

ちなみに、配信をみていた人は、開始数分で設置が完了して大盛り上がりするスピード感に驚いたかと思います。あの盛り上がりの背景には、扉のリニューアルの構想から、たっぷり準備して実現にいたるまでのストーリーがありました。

この日は施行から3日目。それまでに、GIMA園長がしょうきちさんと出会い、他の解体作業などとの現場に参加して見たり。扉のデザインを考えてディスカッションを重ねて。パークに懸ける想いや展望、GIMA園長の人柄まで、しょうきちさんが設計に昇華。さらにはGIMA園長ほか、パークの運営メンバーも参加できるような現場をつくっていただきました。

工具もほとんど使ったことのない素人メンバーたちが教えてもらいながら、おぼつかない手つきで切ったり塗ったりくりぬいたり、ひとつひとつの工程に入魂。みんなでいっしょに作ってきたものが、壁に初めて設置されて扉らしくなった。その瞬間が、配信開始して数分の最高潮。あの大喜びは大げさでもなんでもなく、心の底からのハイタッチだったのです。

配信後にはなりましたが、最後の仕上げを。みんなで壁にペンキを塗り、窓に目を入れて・・・完成。扉に命が吹き込まれた瞬間、えもいえぬ緊張感と喜びがスパークした興奮状態に。


そう、入り口のゲートはオレンジパークのアイコン・パークンの顔になっていたのです!(パークンはTシャツの背中にいるオレンジのやつ)

入る前からドキドキするし、くぐるだけで子供の時のワクワクした気持ちを思い出すような他にはない扉になりました。開ける、閉めるといった扉としての役割以上の、魅力とエネルギーを感じる存在に。
生きています、この扉。

ちなみに、下の画像がGIMA園長のイメージ図。思い描いた通り、いや、それいじょうのカタチに!

今回の工事と配信をきっかけに、久しぶりにパークが賑やかになりました。そんな様子を見ていると、休園しなければならなくなる前のパークのことを思い出したりもしました。

パークという場所があるだけで、みんなで集まりたくなるし、つくったり発信したりする衝動やアイディアが溢れてくる。

いっしょにものづくりする楽しさや、その過程を共に分かち合うことのかけがえのなさも再確認。「これぞ、オレンジパークだったな」と。

集まることで生まれる可能性、そしてつくることの喜びや楽しさを、これからもっとみなさんと、たくさん分かち合いたいです。そのために、1日でも早くパークが再開できるようつとめます。

今度は園内に「丘」をつくる構想もありますので、次はオンラインではなく、パークで集まっていっしょにつくりましょう。ワクワクする方へ、共に向かいましょう。

ライブ配信の模様は、Twitterでアーカイブをみていただけるので、見逃した方やおかわりしたい人はぜひ。

ちなみに、写真では黄色っぽく見える、扉の周りの色について。GIMA園長に「これって何色ですか?」と聞いてみたところ「みんなの集合場所」と言ってました。みんなのいろいろな思いが重なって、ここでしか見れない色の扉ができたと思います。それでは、みなさんとここでまた会える日を、楽しみにしています。

◆special thanks
工事:々(ノマ)
野崎将太、樋口侑美、上村一暁

ライブペイント:NAMU

パークHPのコーディング:
Chiaki Uehira (PIXELGRAM)

新グッズ制作:
Alien(Daiki Yoshida)

演奏:GIMA☆KENTA、
高井尚人(PJJ)

photo by Kazumasa Ueda,
Chiaki Uehira,endo Satsuki

coordinate by 大山のぶ
edit/text by 大西健斗

SCHEDULE
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