パーク開園から2年目を迎えたとはいえ、「どういう場所?」「なにができるの?」とよく聞かれます。場所としては、「コワーキングスペース」「イベントスペース」「コミュニティスペース」「ギャラリー/アトリエ」といったジャンルに当てはまるかもしれませんが、幅ひろすぎてピンとこない。「なんでもできる」といえば、できちゃいます。けど、よけいにイメージが湧かない…。ということで、今回は「オレンジパークはどういう場所で、なにができるのか」を、あらためてご紹介したいと思います。
【パークができるまでのあらすじはコチラ】
前回の記事で、オレンジパークは【クリエイターのサード・プレイス】を目指し、「クリエイターの出会い方」を変えていきたい、というお話をしました。パークにいけば新しいカルチャーと出会える。刺激的なクリエイターと出会える。ものづくりを通して、新しい自分の可能性に出会える…など。明日からワクワクするような、さまざまな出会いをつくっていきたいのだと。
「サード・プレイス」というのは、自宅でも職場や学校でもない〝自分にとって心地の良い時間を過ごせる、第三の居場所〟といった感じでしょうか。「スターバックス」なんかがコンセプトに掲げていたりします。休憩したり、本を読んだり、勉強したり、仕事をしたり、おしゃべりしたり。開放的な雰囲気で、居心地がいいからこそ好きなことに夢中になれたり、自分らしさを解放できる。それぞれ目的がちがう、いろんな人たちが共存できている。その場所ならではの色があって、人がいる。そんな風なところが、「サード・プレイス」といわれています。「オレンジパーク」は、クリエイターにとって居心地のいい時間を過ごせる場所でありたいのです。
じゃあ「クリエイター」って、なんなのさ。自分は、クリエイターという職種にあてはまらない。別になにかをつくっていたりはしない。だから、なんだか場違いなんじゃないか。たしかにどこか、カタカナでこしゃまっくれた言葉にも聞こえます。自分には当てはまらない言葉と思われる方もいるかもしれません。
オレンジパークとしては〝みんなクリエイター〟というスタンスで、この言葉を使っています。なにかやってみたいことがあったり、好きなこと、気になることがあって、それをやってみたならもうクリエイター。なにか形のあるものをつくるだけでなく、空間でも時間でも関係性でもなんだって、その人がその人なりの思いでつくって、生まれたものは、どんなものであれ特別なもので、〝つくる〟という行為こそが尊いことだと思うからです。年齢も性別も職業も関係なく、だれだって、なにかをつくりだすパワーも権利もあると信じているからです。
つまり!
を、パークは目指しています。
もうすこし具体的に。
オレンジパークが【クリエイターのサード・プレイス】として大事にしていること(特徴)をあげてみます。
・仲間が見つかる
・やってみたいことにチャレンジできる
・好きなこと、つくることに夢中になれる
・いろいろな人が集まっていて、ノウハウを共有できる
・学びがある
・ヒエラルキーがなく、マイノリティーもない
・互いにリスペクトを持つ
これらを大事にしているからか、「めっちゃいいね!」「おもしろそう!やろうよそれ!」って、〝YES!〟ばかりが園内にとびかっています。ぼくもいろいろチャレンジしやすいなぁと日々、感じています。「こうしたらもっと面白くなるんじゃない?」なんて提案もしてくれるので、より高めていけたり。
〝YES!〟しかないから、「なんでもできる」といえば、できちゃうわけです。どんなアイディアでも、むりかもと思っちゃうことでも、ほかでは否定されたことでも。みんなでやりたいこと、すきなことを尊重しあって、いっしょにつくってみることができる。それが、オレンジパークという場所です。実際にこれまでパークでは、今まで一度もイベントを企画したことない方々が、ドーンとライブやフリマを主催したり。おもいきって絵を描いてみたり。趣味でつくっていたものを売ってみたり。という、初めてがたくさんありました。
なので、もし、今やってみたいこと、好きなこと、夢中になっていること、誰かと共有したいことがあれば、その想いをぜひシェアしてください。パークでチャレンジしてみたり、ひとりでできないことならいっしょにつくってみませんか。なんでもできちゃうとはいえ、参考までにこれまでやってきたことを振り返りながら、「パークでできること」をご紹介します。
・・・
だめだ。ここまで書いて、長くなってしまいました。
「パークでできること」の具体例は、次回に!
つづく
文/大西健斗